お米の栽培には一年を通して大量の水が必要で、さらにその水が美味しいことが何よりも重要です。周囲を越後山脈、三国山脈、魚沼丘陵といった越後三山に囲まれた南魚沼市は日本でも有数の豪雪地帯。この山々から生み出された豊富な雪解け水が魚沼盆地に流れ込むため、田んぼに十分な水を確保できるのです。さらにその水には、肥沃な土壌から染み出した良質なミネラル分がたっぷりと含まれているため、透明で美しくおいしい水となっています。

水はけが悪い場所では、同じ場所に水がとどまることで次第に水が汚れてしまいます。
そうするとその汚い水が稲の成長を阻害し、おいしいお米ができません。美しく新鮮な水がとどまらず、常に浸透していくような水はけの良い土壌が重要となってくるのです。

稲は太陽の光を浴びて育ちます。その浴びる光の量が多ければ多いほど光合成で蓄えられる養分が豊富になります。そして夜に涼しくなると、稲はその養分をうまみ成分に変えて蓄えるのです。夜に気温が下がらない状態になると、稲は昼に蓄えた養分を消耗し、うまみ成分が減ってしまいます。そのため、お米づくりには昼夜の寒暖差が必要なのです。